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今回の『とは動画』
森のカスタードクリーム『ポポー』とは?
ポポー(学名:Asimina triloba)は、バンレイシ科ポポー属の果樹で、北米原産の果実です。
英語では pawpawと呼ばれ、日本では「ポポー」「ポーポー」「アケビガキ」といった名前で知られています。
その濃厚な味わいから「森のカスタードクリーム」と称され、近年再び注目を集めているフルーツです。
ポポーの特徴・生態・栽培

樹木としての特徴
- 落葉性の樹木で、低木から高木まで成長する。
- 北米東部原産で、比較的耐寒性が高いバンレイシ科の中でも育てやすさが目立つ種。
- 春に暗紫色の花を咲かせるが、花は匂いを持つものもあり、やや変わった趣を持っている。
- 樹皮や新芽、葉には「アセトゲニン」と呼ばれる成分が含まれており、これが害虫を寄せ付けにくくする特性を持つという話も。ゆえに、無農薬栽培が比較的容易とのこと。
流通しにくい理由と希少性
- 果実は完熟後すぐに柔らかくなってしまい、日持ちが非常に短い。これが大規模流通に向かない主な要因。
- 熟しても保存が難しく、収穫してから2〜3日以内に食べないと品質が落ちることが多い。
- 日本には明治時代に導入されたが、流通量が少なく「幻の果実」「珍果実」として言われることが多い。
ポポーの味・食感・香り:実際どうなの?
味と香りの印象
- 味はバナナ、マンゴー、柿などの要素を混ぜたようなトロピカルかつ甘い風味。
- 香りはかなり芳醇で、熟した状態では甘く濃厚な香りが漂う。これが「カスタードクリーム」のようだと言われる理由の一つ。
- 食感はトロリと滑らかなクリーム状。舌ざわりはプリンのようだった、という感想が多い。
実食レポートより
- 半分に切ってスプーンで果肉をすくう食べ方が一般的。皮近くまで果肉があることが多いという声も。
- 中には複数の大きな黒い種がランダムに入っており、種を「しゃぶって甘味を楽しむ」人もいる。
- 味の例として、「バナナ+マンゴー風味+プリンっぽさ」が混ざったような甘さと香り、トロピカルな雰囲気が強調されているレポ多数。
ポポーの食べ方・保存・活用レシピ

食べ方の基本
- 熟したら果実を半分に割る
- スプーンで果肉をすくって食べる
- 種は取り除くか、しゃぶって取り出す
この方法が最も一般的で、皮のすぐ内側まで果肉が入り込んでいるので“ぎりぎりまで楽しむ”という感覚です。
保存・冷凍・加工
- 食べきれない分は皮をむいてピューレにし、冷凍保存する例も多い。
- 牛乳または豆乳と混ぜて シェイクやラッシー にするのも人気。
- ジャム化やお菓子の材料として使う人もおり、マフィンやケーキへの応用も可能。
ポポーの栄養・健康面の特徴
- 国内の食品成分表にはまだ載っていないが、米国のデータなどを参照すると、100gあたり約80kcal と比較的控えめなエネルギー量とされる。
- 脂質は1.2g程度と、果実としてはやや高め。これが口当たりの“クリーミー感”に寄与しておる可能性あり。
- ビタミンCやビタミンA、マグネシウム、鉄、銅、マンガンなどのミネラル類も比較的豊富との報告。特に鉄分は注目される点のひとつ。
日本での状況・流通・入手法
- 日本には明治時代に導入された記録があるが、流通量は非常に限られており、一般のスーパーマーケットで見るのはほぼ皆無。
- 主に 道の駅・農産物直売所・果樹園直販売 などで見かけられるケースが多い。
- ネット通販で「幻の果実ポポー」「森のカスタードクリーム」名義で、苗木や実が出品されていることもある。
この記事のまとめ
ポポーは、「森のカスタードクリーム」 と称されるほど濃厚でクリーミーな味わいを持つ希少果実です。
流通性の低さゆえに「幻の果実」と呼ばれることもありますが、熟した果肉の甘さ、香り、滑らかな食感は、一度体験する価値があると言えるでしょう。
日本国内でも、少しずつ栽培・出荷が広まりつつあるので、見かけたらぜひ手に取って味わってみてください。

ポポーとは一口で森のデザートを味わえる、自然の贈り物じゃ!




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