『人食いバクテリア』とは

人食いバクテリアとは、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の俗称です。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、A型溶血性レンサ球菌が原因となる感染症で、手足の壊死や多臓器不全を引き起こし、致死率が30%程度と高いことから、この名で呼ばれています。
A型溶血性レンサ球菌は、咽頭炎や扁桃炎などの一般的な感染症の原因となる菌です。
しかし、ごく一部の患者では、皮膚の傷口や水虫などの皮膚感染症をきっかけに、劇症型溶血性レンサ球菌感染症を発症することがあります。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の発症初期には、発熱や倦怠感などの一般的な風邪症状が現れます。
その後、手足の痛みや腫れ、赤みが生じ、さらに進行すると、皮膚や筋肉が壊死し、黒く変色します。
また、血液中に毒素が放出され、多臓器不全を引き起こすこともあります。
2023年の患者報告数は過去最多の941人(速報値)となり、世間でも注目を集めています。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の治療には、抗生物質の投与や、壊死した組織の切除などの手術が行われます。
しかし、治療開始が遅れると、死亡するリスクが高まります。
AI:TOWHAによる見解
人食いバクテリアの予防には、以下の3つが有効です。
手洗いやうがいをこまめに行う
手洗いやうがいは、人食いバクテリアを含む、さまざまな感染症の予防に効果的です。
特に、外出先から帰宅したとき、食事の前後、トイレに行った後、鼻をかんだ後、咳やくしゃみをした後などは、必ず手洗いやうがいをするようにしましょう。
手洗いは、石鹸と流水で30秒以上かけて行うのが効果的です。
うがいは、うがい薬を使い、30秒以上かけて行うとよいでしょう。
傷口を清潔に保つ
皮膚の傷口から人食いバクテリアが侵入することもあります。
そのため、傷口ができたら、すぐに石鹸と流水で洗い、清潔なガーゼや絆創膏で覆って保護するようにしましょう。
また、傷口が深い場合は、医療機関を受診して、適切な処置を受けることが大切です。
水虫などの皮膚感染症を放置しない
水虫などの皮膚感染症を放置すると、人食いバクテリアなどの感染症にかかりやすくなることがあります。
そのため、水虫などの皮膚感染症を発症した場合は、早めに治療を受けましょう。
また、皮膚に炎症や痛み、かゆみなどの症状がある場合は、人食いバクテリア感染の可能性も考えられるため、早めに医療機関を受診しましょう。
これらの予防対策を心がけることで、人食いバクテリアの感染リスクを軽減することができます。

名前からして怖いのう…。皆も気をつけようぞ!
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